『新版財務3表 一体理解法』國貞克則著を読んだ。
会社でおすすめされている方がいて、手に取ったもの。
この本はもともとエンジニア、すなわちもともと専門が会計ではない方が書いた本である。
とてもわかりやすく、会計の基礎を感覚的に理解するのに役立つ。
僕はエンジニアとして仕事をしてきたが、日本の会社にいると色々な仕事をする機会があったりするもの。
過去にファイナンスの仕事にちょっと関わったときは、一生懸命本を読んで勉強した。
過去記事:「ファイナンス」から考える!、を読んで。お金と時間を考慮して正しい判断をできるようになるための入門書
この本にもっと早く出会えていれば…と思うし、なんでもやらせる日本のJTC的な企業の社員は会社に入って早いうちに読んだら良いのでは、とも思う。多かれ少なかれ役立つ部分はあるはずだ。
自分の会社の経営状況を理解していた方が自分の仕事の位置付けもより理解しやすくなるだろう。
本書では、序盤にPL(損益計算書), BS(貸借対照表), CS(キャッシュフロー計算書)の構造・目的の説明があり、中盤から、仮で想定する会社を例に、実際の企業活動を行った際にBS, PL, CSがどうなるかを説明してくれる。キャッシュフローの見方も勉強になった。会社立上げ、事務用品購入、仕入、売上、….減価償却、etc.といった各種活動がこれらの表にどう影響するか。
エンジニアとして仕事をしていると減価償却だの棚卸しだの、費用か投資か等会計が関わってくることも多々ある。本書では大きな視点でこれらをどう見るか、を学べる。
僕自身はもともと株を売り買いしていたり、各企業の業績や株価には興味があったものの、あらためて学ぶことだらけであった。わかりやすく解説された本を読むのは重要だなと思うばかりである。
すでに人気の一冊ではあるものの、財務3表を理解するための教科書的な一冊として、当ブログでも改めておすすめしたい。1000円未満で得るもの多大、な本である。