アメリカのP.E.(Professional Engineer)ライセンス維持のため、州にもよると思うが、2年間で30時間のPDHを確保する必要がある。
PDHについて、以前こんな記事を書いたので概要はこちら参照ください:CDPとPDHとは。そしてどのように対応しているかメモ【米国PE】
簡単にいうと、エンジニアとして30時間活動する必要がある。
で、この2年の30PDHをつい先日ようやっと完了した。ほとんどがPDH Engineerというサービスによるもの。
ひとまずこの二年で30時間勉強してみてのメモを書いておきたい。
英語で勉強するということ
PDH Engineerは、テキストを読み、試験を受けることにより証明書が発行されるシステム。
米国のサービスなので、当たり前だがテキストは英語、試験も英語。支払いはUSD。
これをひたすら繰り返すことにより、英語で勉強し、試験を受けることにかなり慣れた。これはまず一つ成長できた点。
英文を読む機会は仕事やニュース、本などで多々あるが、自身の英語力は今も上がっているのを感じる。これは個人的にポジティブな部分。
技術的な知見が広がる
わかってるようで深く理解してなかった範囲を学びなおせる。
この30hrのうち、Cooling Towerを7時間ほど勉強した。冷却塔はプラントからビルまであちこちにあるが、意外とちゃんとわかってなかったな、という発見。
他にも、発電だったり再エネだったり、個別の機器だったりと視野を広げることができた。
エンジニアとして必要なスキルも
技術的なものだけではなく、PDH Engineerには倫理(Ethics)や、契約(Contract)に関するテーマもある。
PEはこれらの点でも高いレベルを持っておかないといけない。
英語の契約書を読むスキルはエンジニアとしては重要。これまで仕事をしてきた中で、どの仕事でも満遍なく使ったスキルであり、一方で、まとまった形で学ぶことがなかったな、と今回1テーマとして勉強した感じた。
英文契約書は、お作法だったり定型文だったりと勉強する価値のある分野。会社の実務で学べるならそれが一番いいとは思う。
おわりに
P.E.として登録している州から、いつエビデンスの提出を求められても良いように、記録を残すようにしている。
これを2年ごとに実施するのかと思うと大変だが、エンジニアは人の命に関わる仕事だったり、人々の生活を支える仕事だったりするので、自己研鑽して当たり前。引き続き高い意識を持ってP.E.として自身のクオリティを上げていきたいと思う。