著者ブリタニー・カイザーさんの『告発 フェイスブックを揺るがした巨大スキャンダル』を読み終えた。
なかなかのボリュームで、仕事やプライベートの合間を縫いながら読み進めていたら3ヶ月もかかってしまった。しかし、読む価値があったと思う。
テクノロジーと倫理の問題。
最近よく聞く話だ。
僕らの行動データを取られていた話。
Google Analyticsの話。
Brexitの話。
政治と選挙を別の側面から見れる。オバマ、トランプ、サルコジ…
Facebookとフェイクニュース。Googleの検索結果。
本書の途中から本題が語られる。フェイスブックの収益の元、法律と倫理。道徳と倫理。仕事と信念。葛藤。
著者は幾度となく後悔しているが、途中で道を外れたとき、どこで軌道修正できるのか、という難しい問題。会社が合わないとき、辞められるというのは大事に感じた。
疑問を感じながらその仕事を続けるべきなのかどうか、忙しければ忙しいほど周りが見えなくなる。いろんな示唆がある本だと思う。
話は戻って個人の情報の話。
勝手に自分のデータが取られる、売られる、使われる。
それが選挙結果に影響を及ぼしていたかもしれない。
「Own Your Data.」というワードは短いがとても重要に思えた。
ヨーロッパをはじめとして個人データの取り扱いは厳しくなる流れにある。
ホントかよ、と思いながら読み進めたが、また他の側面からの本も読みたいなと思った。もはやこの世の中は何が真実かわからない。そういう点を学ぶ上でも、本書はお勧め。
データの取り扱いに関する時代の転換点。多くのことを学べるだろう。