人生で最も写真熱が上がっている。
家族ポートレートがメインだが、毎日シャッターを切っている。
日常こそが最高。
カメラはそれを気付かせてくれるというか。撮った写真を見返して、いい光、いい瞬間が日々流れてるんだよなぁと。
ライカで撮った写真は、美しい日常に気づかせてくれる。「僕はこう世界を見るよ、美しいでしょ」、と。
そんな日々を送っていたらライカのMレンズで動画も撮りたいと思うようになった。メインの目的は家族との日常の記録。ライカM10-Rでは動画は撮れない。
そしてもう一つ、カメラのボディを追加したいという心の声。家で子どもの写真をたくさん撮ってるのだが、違うライカMレンズをM10Rに毎回付け替えるのが面倒になった。あのレンズもこのレンズも使いたい、となると頻繁にレンズを付け替えることになる。しかし交換時は結構気を使う。埃が入るリスクがあったり、もちろんそういうものだけど、交換の一手間が心の足枷になってせっかくの素晴らしいレンズを活用しきれていないことが心に引っかかる。
カメラ2台にそれぞれレンズくっつけとけば、家にいる限りカメラを取っ替えればすぐに撮影できる。急いで家を出る時も、付け替えずにどっちかのカメラを選ぶだけでいい。
贅沢極まりない話だが、今は今この瞬間しかない。時間は戻らない。違うレンズで撮りたい場合、その瞬間にさっと用意できることは重要。
ライカMレンズを使っての動画撮影。そしてそのMレンズでの写真撮影にも活用。というカメラボディ追加のニーズが発生した。
前置きが大変長くなったが、SIGMA fp Lを買った。
SIGMAという選択
SIGMAがなかなかとがった製品を発売している。fp/fp Lというモデルだ。
Less is More.を感じるデザイン。
動画を撮るための機能、性能、そのための設計。
軽量。僕は非力なので重いカメラは困る、軽さも重要な要素。fp Lはバッテリー、SDカード込みで427g。ライカM10Rがバッテリー込みで660gだから小さめなレンズ1本分くらい軽い。フルサイズではかなりのコンパクトさ。
あとおまけでさまざまなカラーモード。JPEG撮影を日々活用してるので、それも魅力的だった。
ファインダーは付属品をつけないとないが、その割り切りもすごい。しばらくはモニターのみでの撮影に取り組んでみようと思っている。
ライカM10Rとは別物のカメラ。だからこそ入手しても活躍すると考えた。M10-Rでは動画は撮れない。用途が違う。
SIGMA fp Lでももちろん写真を撮る。どんな絵が得られるのか。使ってみてどう思うか、どう感じるか。
ライカボディはライカレンズの性能を最大限発揮できるよう設計されている、と聞いたことがあるが、ライカレンズをSIGMAのボディにつけたときにどういう写真が得られるか。圧倒的な性能を誇るレンズの力を引き出せるのか。
fp Lという選択
fpとfp Lという二つのモデルがある。fpは2460万画素でローパスフィルターレス。fp Lは6100万画素でローパスフィルタ有。
高性能レンズを付けて静止画を撮る際にも最大限能力を発揮できるであろうLの方を選んだ。後で後悔しないように。
トリミング耐性もあり、クロップしての活用も期待できる。
ただし、fpはローパスフィルターレスである一方fp Lはローパスフィルター有という違いがある。
SIGMAは色の表現にもこだわりがあるのだろうか。偽色とかモアレを防ぐ方をなんとかしたかったように推測される。高画素だけどフィルタ有、でどうなるのかは使ってみないとわからない。というか6100万画素&フィルターレスカメラを持ってるわけじゃないので結局比較できなくてわからないのだけど。
開封・同梱物
箱は白ベースでシンプルなデザイン。
大きめの箱には付属品類が。
ストラップは軽めのものがついている。ストラップ用金具は外せるようになっていて、自分で取り付ける。金具を外せばカメラを三脚に縦に固定できるようになっているらしい。
充電関連だとはバッテリーを直接充電するものは付属せず、コンセントからカメラにUSB-C接続するためのケーブルとアダプタのみ付属。
もう一つの箱には本体。
おわりに
2021年から2022年にかけて、カメラとレンズの沼にどっぷりつかった。忙しすぎる日々、異常なまでのストレス、それを吹っ切りたいと心の底で叫んでいたものと思われる。
しかしそれももう終えなければならない。カメラのボディはLeica M10-RとSIGMA fp Lと2つになった。静止画と動画。次はひたすらシャッターを切り、そして動画を撮りたいと思う。
で、SIMGA fp Lに何のレンズを付けるのか。
自分でも「どのレンズか」のまだ答えは明確になっていない。ライカMレンズであることだけは確かだが。