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中間管理職

中間管理職の憂鬱

2022-04-17Engineer-Work

以前課長の大変さについての記事を書いた。

今回は中間管理職という単語について書いてみたいと思う。

なお、一般論ではない。個人の経験にもとづくお話。置かれている環境によって変わり得ることは多いのでその点留意いただければ。

置かれている環境について

冒頭に述べた、以前書いた記事はこちら:

このときと、今この記事を書いているタイミングでは所属する部署が違う。勤務地も違う。組織的にも法的にも役割は違う。よって環境は大きく異なっている。

以前は一定金額まで承認権限のあるポジションだった(そのかわり責任も結構重い)。自分で決められることも承認することも多くて、年間何千とハンコも押したけど、そのうち90%は自分止まりだったと思う。上司に承認が上がっていく案件は割合で言うとかなり少なかった。

現在は違う。自分には決定権限がほとんどない立場。しかし部下を持ち、マネジメントする。

あえて中間管理職という単語を使う理由

僕は管理職という言葉が好きではない。

あくまで結果を出すためにマネージする立場という意味でマネージャーがいいと思っている。管理するという言葉は狭い印象。成果を出すためにマネージする人である。

しかしあえてこの記事では中間管理職という単語を使う。

この部分が1番辛いからだ。

The 中間管理職の難しさ

いくつか大変な点を書いていこう。

決定権がない

決定権がない場合、多くの案件で意思決定者である上司に相談する必要がある。担当者はまず直属の上司である自分に相談に来てくれる。担当者からこれでいいでしょうか…と聞かれたときに、自分の上司に相談するかを都度判断しないといけない。簡単な案件なら自分止まりにして決めてしまう。しかしそうじゃないケースの方が多い。

この辺りを日々考えるというのは、思いのほか大変。これ自分で決めていいかなー、上司の判断をもらうべきかなー、というジャッジも難しい。自分で判断して後で「これは上司に報告すべき対象」とコメントいただいて反省をしたり。後でそうなるなら全部報告しておくか、というのも違うと思うし、ここは試行錯誤の日々。これが組織。

さて、自分なりに考えと意見を持ちつつ相談すると、知識と経験も違うし人間なので方針が合わないこともある。自分ならこうしますと伝えても上司の判断で「違う案にしよう」というケースもあるだろう。どっちが正しいと言うのがなかなかないのがビジネスの世界。よほどおかしな判断でない限り、組織なので上司が最後に決めたことには従う必要がある。責任を取るのは上司の方になるからだ。それが組織というもの。また、部下には降りてこないレベルの高い情報というものも結構あって、それらを勘案すると部下が想像しなかった判断になる事もある。また個人的な経験からすると、いざ自分で責任を取ると思ったときはかなり慎重に真剣に考える。部下の立場だったときは浅く考えてたなと思ったことも多い。

さて、その案件の方向性が定まったら、一旦自分の意見は置いておいて、決定事項に対し自分でも理解の上、部下にもお願いをして前に進めていく。

もちろん説明対象は部下だけではない。周りの部署に説明しないといけない。そのときに自分の意見と同じことを言われたり、厳しい意見をもらうこともある。ここで本音(自分もそう思うんですけどー)を言うのか、自分の部署が組織として決めたものなのでそれを強く説明するのか、思い悩む。ま、後者が正解だとは思うけど、心の中は複雑なわけである。話まとまらないと一度持ち帰って上司にこんな意見もらいましたけど、と報告して板挟み、みたいな。

あと、自分が批判の対象になったりするのでいたたまれなかったりするものの、受け流す心の強さも重要。キリがないので。

自分の意見を持てば持つほどこう言うケースが増える。上司の指示にただひたすら従います!と言うスタンスの方が楽だが、それでは人は成長しない。と思って仕事している。

ちなみに、超絶優秀な上司の場合、言うことみんなごもっともでこのように困るケースは少なくなる。でもそれは相当恵まれたレアケースと思った方がいい。完璧な人間は少ない。「あなたはいつも完璧な判断してますか?」って聞かれたとき、「Yes」って答えられる人は少ないだろう。部下が正しく説明できてないからこそ違う判断になってしまう事もある。自分側に理由があるケースだってあるはず。

大変なのに人を増やす依頼を直接できない

残業時間が多くて労働組合に説明を求められることがある。

理由を書きたい。人がいない。仕事が増える。

しかし増員を決める立場にない。悲鳴をあげても人は増えないのに仕事が増える。

しかし労働組合への説明資料は部下直属の上司の自分が作らなければならない。理由と解決策を書かなければいけないが、何の権限もないので人を増やすとは書きにくい。上司に相談して書くにしても、書き方に気を使ったり相談したりとどうしても手間がかかる。

気を使うので気がつくと擦り減っている自分に気づく。

なお、ここについては人に余裕がある組織なら問題にならない。でもそれは相当恵まれた組織だろう。どこもギリギリでやっているはずだ。

終わりに

他にもたくさんある気がするので、今後気づいたら追加していこうと思う。

この記事を読んで中間管理職はやりたくないなぁ、と思うかもしれない。しかし組織が大きくなればなるほど間に挟まれる人は増える。これを避けていては一生ただの担当者スキルしか身につかない。しかし一定規模での組織で人と仕事をする以上必ずこう言う調整が必要。みんなの意見をまとめて調整して話を前に進めていく。そのスキルと経験、心の持ち方は無駄にならない(と信じている)。中間管理職、という立場じゃなくとも、先輩という立場になった時点で既にこの領域に足を踏み入れている。調整役を買って出れば仕事はいくらでもあるはず。。

どうせ避けられないならなら経験してみてはいかがだろうか。果たしてこれを避けた上で生涯を乗り切れる人がどのくらいいるのだろうかと思うわけである。もちろん才能と努力を持って自らのクリエイティビティやスキルで個人突破できる人もいる。もしくはこう言うしがらみがない組織を見つけて仕事をする人もいるだろう。

しかし組織で働く者としての立ち振る舞いを学ぶと言う意味では企業で働くことに意味がある。

これは日本でも海外でも一緒。

どう折り合いをつけてうまくやっていくか、日々が試行錯誤であり奮闘。今日も頑張っている同志のみなさま、がんばりましょう。今後経験を積んで管理職になっていく皆様、大変かもしれませんが、とても大事な仕事なので世のため人のために頑張りましょう。

こんなことを書きながら僕はすり減りかなり疲れてしまったので、エンジニアとして自らの範囲で決められる仕事は狙い続けたいと思っている。ただ、エンジニアリング業務は結局専門間(機械と電気、とか機械と制御とか)の調整は結局あるのでやっぱりどこ行っても大事なのかな、とも。

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Yo
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