人だ。
家族を撮りたいのだ。
ライカM10-Rを買ったとき、あとは35mmの究極のレンズ一本が手に入ったら終わりだと思っていた。それを一生モノとして使うつもりだった。
誤算。
一向に入荷しない。
。。。
M10-R到着のタイミングでまずつけるレンズを探す必要があった。ライカがよかった。間違いのない一本として、そして将来も見据えて35mmと被らないように50mmのSummicron M 50 f2 3rdを購入した。バースイヤーレンズを見つけて。
使って分かったのは、50mmもいいな、ということ。これはこれ。そして周辺減光も悪くない。味があってなかなかいいじゃないか、と。28mmレンズのQ2をクロップするのとはまた違うことに気づいてしまった。考えれば違うことはわかるのだが、たくさん写真を撮って実感した。
そして。
ある日。女性(妻と子ども)を美しく撮るなら、Summilux M f1.4/50mmなのではないか。そう思ってしまった。仕事のストレスがキツすぎて脳が逃避先を探していたのかもしれない。額の傷が疼く。なぜかライカのレンズを調べまくっていた。
Twitterから流れてくるステキな写真もきっかけかもしれない。
とにかくたどり着いてしまった。Summilux 50mm f1.4に。
Summicronはそのままを撮れるという文言はよく見かける。女性のポートレートを撮るならSummiluxの方が向いている、とか。
我が子の成長は速い。すぐにでも手に入れて、日々の最高のポートレート写真を素晴らしいレンズで撮ったら良いのではないか。
よく写るという観点で行けばApo Summicronなのだろうけれど、女性を美しく撮るという観点で見たときにどうなのか、分からない。クリアに写ることが最重要でないケースもあるだろう。
その辺りについてはいつかApo Summicron 35mmが手に入ったら考えたらいいと思う。今は欲しくても手に入らない(買う気になっている自分が恐ろしい)。
Summilux-M f1.4/50mm ASPH.。使ったことがない以上、使ってみるしかないのではないか。そう思ったら今買うしかないじゃないか。と思ってしまった。
人生は短い。
こうなるとあとは理由づけと背中を自分で押すだけ。
まず写りには定評がある。ポートレートに向いていると評判。ライカM10-RとSummilux 50mmで家族を撮る。Fantasticだ。
日々成長する我が子を素晴らしいレンズで撮影するためだ。
現行レンズは写りは間違いないだろう。中古レンズ価格は高騰している、だったら新品がいいんじゃないか。ピントノブ(角)もついている。デザインもシンプルでかっこいい。Summiluxの現行レンズの評判もいい。
そして。単純な出費になるわけではない。レンズは資産になる。ライカのレンズは中古でもいい値段がつく。そもそも全て資産をJPY(円)で持つのは危険だ。資産を分散する意味もある。資産形成上も悪い話ではないのだ(と言い聞かせる)。
何より直感が伝えてくる。これは買うべきだ、と。(心の声が叫んでいる)
これまで直感に従って買い物してきたことも多い。Sony α7からライカQ2への乗り換えも心の声に従ったもの。カメラと写真の世界にのめり込むという意味では大変良かった。正しい判断だったと考える(レンズ沼に足を踏み入れることが良いかどうかは判断つかない)。
カメラは道具。写真を撮るもの。
大事なのは、大切な瞬間を記録すること。
まずはSummilux M f1.4/50mm ASPHを使ってみて、これで家族を撮ってみて、直感があってたのか、違ったのか、整理すればいいじゃないか。
色々理由つけて1500字も書いてきたが、要は欲しいのだ。
それで写真を撮ってみたいのだ。
そんな思考回路をもって、買うことにした。
次の記事:Leica Summilux 50mm f1.4 ASPH.を購入。ファーストインプレッション。(2022.2.6)