世界のニュースを深く理解するために、宗教や地理を学ばなければならない。そう考えて読みたい本を探していた。
そこで出会った本が『教えて尚子先生!中東・イスラムって何ですか?』著者:岩永尚子
中東の問題は複雑で、よくわかってないことは自分でわかっていた。だから理解してみようと思い読んでみた。
まず感想としては、「やはり理解は難しい、でも読む価値がある」だった。
一度読んだだけじゃ理解しきれない。でも読んだからこそ得られる視点もあった。今後のニュースの読み方が変わったと思う。
本書について読後の感想とメモを残しておく。
読んでの印象
聞いたことがあるものからないものまで、地名、人名、固有名詞が多数出てくる。
極めて複雑な事情。
地理、宗教、民族、軍、文化、資源、歴史、…
挙げ出すとキリがないが、様々な切り口から中東の事情が解説される:
- パレスチナとイスラエルとは。
- 中東問題の起源。
- オスロ合意とは。
- ユダヤ人とは。
- イスラム教の背景。成り立ち。なぜ利子が悪いものとされているか。
- アラブの春とは。その後どうなったのか。
- イスラム国(IS)とは。
- サウジアラビアの石油とアメリカ。イランとサウジアラビアの関係。
- アメリカとエルサレム。
- トランプ前大統領と選挙と中東との関係。
- etc.
いかに日本が平和であるか。まずこれをあらためて実感。
自分の家に帰れないということ。
国に故郷に帰れないということ。
混乱、内戦、戦争、、なかなかそんな日々は想像できない。
和平を求め行動しノーベル賞を受賞するような方が暗殺されてしまう世界。
歴史や現実を学ばなければならない。
中東の国々と世界は必ず何かしらで結びついている。
多くが中東の国々で産出される石油は重要不可欠な資源であるし、宗教でも重要な場所が中東にある。旅行で訪れることもあるだろう。ビジネスで関わることもあるだろう。
大事なのは相手を知ること。尊重すること。歴史を学ぶこと。
知らないことがたくさんある、それを学べる本だった。
文章量も多く読了まで時間がかかったけど、最後まで読み切った。
おわりに
以前ベトナムに旅行に行ったとき、現地の人に歴史(ベトナム戦争)を学んでないのか?と言われハッとしたことがある。
ワールドワイドに活躍したいなら、人それぞれのバックグラウンドを理解すべし。。
地理、宗教、民族、軍、文化、資源、歴史、etc.
この本は中東を学ぶために間違いなくおすすめの一冊。過去の歴史から近代まで網羅され大変勉強になると思います。