社会人になって仕事を始めてから多くの本を読んだ。
その中で、人生を変えてくれたと言っても過言ではない書籍たちを紹介したい。
このブログを書いているのは社会人経験13年、国内及び海外勤務も経験しつつ、管理する側の立場でも仕事経験のあるエンジニア。
これから紹介するのは8冊。20代、会社に入って間もないあの頃の自分に強くオススメしたい本たち。
全部買っても一万円くらいかもしれない。でも、僕が得たものは計り知れない。
「リーダーになる人に知っておいてほしいこと」松下幸之助
会社をおこし、大きな会社を経営した方が何を大切にしているか。この本はコンパクトで読みやすく、それでいて重要なことがたくさん詰まっている。
商売をするにあたって重要なことは何か?
小手先のテクニックではなくて、仕事に対する姿勢、ものごとのとらえ方、考え方が松下幸之助さんの言葉で語られる。
タイトルは「リーダーになる人に…」とあるが、すべての社会人にとってためになると思う。
こんな素晴らしい本が1000円ちょっとで手に入るなんて。
関連記事:【一生大切にしたい本】「リーダーになる人に知っておいてほしいこと」。素直さ、熱意、人間の機微。松下幸之助さんから大切なこと、本質を学ぶ
「プロフェッショナルの条件」P・F・ドラッカー
サブタイトルは「いかに成果をあげ、成長するか」。
20代の頃に強く意識したいことだ。
P ・F・ドラッカーを聞いたことがある人は多いと思う。「マネジメント」や「経営者の条件」もぜひ読んでほしいけれど、それらのエッセンスがまとまっている「プロフェッショナルの条件」をまずはオススメしたい。
いかに貢献できるか。それを考えさせられる。
知的労働者ということばが使われているが、これからの時代ますます重要となってくる。
決して新しい本ではないが、この本の輝きはこれからも変わらないと思う。
関連記事:いかにして成果をあげ、成長するか。P・F・ドラッカー著「プロフェッショナルの条件」に学べ
「働く君に贈る25のことば」佐々木常夫
仕事に対する姿勢、考え方。何のために働くのか?うまくいかないときはどう捉えるか。
仕事の要、人生や運命、そんな言葉を使いながらやさしい口調で語りかけてくれる。
著者の佐々木常夫さんは東レの取締役などをつとめた方。
会社人生、全てが思い通りにいくはずがない。必ず苦境はある。
希望通りではない職場での仕事もある。
それについてどう考え、どう取り組んでいくべきか、数々の困難を乗り越えた経験豊富な方が語ってくれる本書は貴重だと思う。
社会人はじめ、そして数年経過したくらい、そして10年経ったくらいに読み直すと都度グッとくるものがある一冊。
「一生お金に困らない人のシンプルな生活」マイケル・ルボーフ
お金のことばかりの本ではない。80対20の法則や、72の法則から時間の価値、人生とは、etc..と人生や仕事について学ぶことが本当に多い本。
もちろん、資産形成についても得るものが多い。読後、自分に投資しよう、そう思えるだろう。
社会人になってすぐのころに僕はこの本を読んだ。それ以来、一番多く読み返した本になっている。
今は新品の本を手に入れるのは難しいようだが、中古でもよければ手に入る模様。
関連記事:【人生を変えた本】「一生お金に困らない人のシンプルな法則」。お金や仕事のことだけではなく、人生について大切なことを教えてもらった。
「人生が豊かになる 禅、シンプル片づけ術」枡野俊明
なぜ片付けの本が?と思われるかもしれないが、基本こそすべて。
整理整頓の大切さ、書類の取り扱いから、人生を変えるための心の持ちようまで。
いい仕事をするためには、心を整える必要がある。
いつもイライラしていてはいい仕事はできない。感謝の気持ちを忘れてはいい仕事はできない。
良い習慣、落ち着いた生活はいい仕事をするために重要。
禅の考え方をベースとして、色々なテーマについて簡潔かつテンポよくまとまっている。とても読みやすい。
日本に生まれ、素晴らしい文化をもつ国で育ったことを感謝しないといけない。そう思えた本。
社会人になりたての自分に手渡したい一冊。
関連記事:【一生大切にしたい本】「人生が豊かになる 禅、シンプル片づけ術」、掃除とは心を磨くこと。
「スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン」カーマイン・ガロ
社会人になれば、人前でプレゼンをする機会もあるだろう。
僕がプレゼンの準備前に目を通す、お気に入りの本がこれ。定期的に読み返している。
Apple好きなら間違いなくオススメ。絶対買った方がいい。
Apple好きじゃない人も十分得るものがある。ついでにApple製品が欲しくなってしまうかもしれない。
Appleが嫌いな人は読まない方がいいかも。でもすごくいいことが書いてある。
プレゼンのスキルもそうなのだが、ビジネスにおいて本質的なことがたくさん書いてある書籍。
あなたは何を伝えたいのか?何を売りたいのか?
そんなことから考えさせられるだろう。
僕はいろんな人にこの本をオススメしているが、これまでのところ否定的な意見はもらったことがない。
「これからの正義の話をしよう」マイケル・サンデル
仕事をする上で、答えのない難しい判断を迫られるときがある。
迷ったら上司に聞けばいいや、と思って欲しくない。
もちろん相談は重要。けれども自分で考えて答えを一度出すことに意味がある。その繰り返しをしながら、ビジネスパーソンとしての深みが増していく。
どうすべきなのか?
何が正しいのか?
たとえば、営業中、正直に説明したら相手は首を縦に振ってくれそうにない。嘘をついてでもお客さんを説得し契約を勝ち取るべきなのだろうか?
あなたの答えはYesだろうか、Noだろうか。
誇張して説明するのはOKだろうか、ハッタリならいいのだろうか?今は嘘でも、あとでなんとかして嘘にならないようにしたらいいのだろうか?
自分なりの哲学を持って判断をしていきたいもの。この本は、仕事とは少し離れているかもしれないけれど、身近な話題を中心に「哲学すること」を学べる。
税金や政治の話もでてきたりするので、社会人としての視野も広がる。
少し難しい哲学の言葉も出てくるが、比較的わかりやすい本だと思う。おすすめ。
関連記事:これからの「正義」の話をしよう、という本の紹介。哲学を学ぶことが重要な時代になってきたと感じる。
「やめないよ」三浦知良
50歳を超えても現役プロサッカー選手としてプレーを続けるキング・カズこと、三浦知良選手。
海外での挑戦、日本代表としての挑戦、50歳を超えてなおプレーヤーを続けるという挑戦。
挑戦を続ける三浦知良選手が考えていること。この本は2010年頃のもの。
彼のことを知らない人は、少し調べてから読むといいかもしれない。サッカー界のレジェンド。
この本がいいのは、挑戦する気持ちを高めてくれること。何度も何度も読み返した。
多くの人が歳をとってから後悔することの一つに「もっと挑戦すればよかった」があるそうだ。
安全圏にいたって成長速度は遅いまま。ぜひ厳しい挑戦にも前向きにトライして成長しよう。
でも、人生は、いつの瞬間だって挑戦なんだ
関連記事:三浦知良選手の「やめないよ」と「とまらない」。前向きになりたいときにパワーをもらえる本。
おわりに
社会人なりたての頃から、いろんな本を読み漁った。
毎週のように本屋を歩き回った。
仕事はうまくいかないことも多く、どんなアイデアでもいいから仕事ができるようになるヒントを探していた。
夜遅くまで仕事をする日々、土日も会社に行く日々が正しいのか不安もあったと思う。
ビジネス書もたくさん読んだ。明日から使えそうなスキルがたくさん紹介されていたし、得たものもたくさんあった。
何年も仕事を続け、気がつくと頻繁に読み返す本があることに気がついた。それらは小手先のスキルを解説する本ではなかった。一流の人たちが長年仕事をし、身に付けた考え方や本質。それらを学べる本だった。
それがここに紹介した本。
本当に何度も読んだ。
紙の本はポストイットだらけ。蛍光ペンで色をつけたところもたくさん。
毎日持ち歩き、いつでも読めるように、と今は電子化してすべてiPad Proの中に入っている。
僕は何年もかけて、悩みながらいろんな本を読んで、これらの書籍にたどり着いた。20代の頃の自分にも強く勧められる本たち。
これから仕事を始める人、今仕事がうまくいかなくて悩んでいる人にもぜひ読んでみてもらえればと思う。
合う合わないはあるかもしれない。であればまた別の本を探してもらえればと思う。せいぜい数百円〜千数百円の出費でしかないので、そんなに大きなリスクはないはず。
もし学ぶことが多いと思えるなら、長い人生で得られる価値は計り知れない。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。