「時間革命 1秒もムダに生きるな」。とても目を引くタイトルかつメッセージ性の強い言葉だ。
これまで堀江貴文さんの本を読んだことがなかった。
なんとなく縁がなかっただけなのだけど、この本のタイトルを見て、気がついたら購入していた。
お金がないという問題だったり、食料不足・水不足といった国や世界的な問題だったり、様々な「不足」問題が世の中にはある。
そんな中で多くの方に共通するであろう「時間がない」という問題。
それをどのように解決するか、ヒントに溢れる書籍だった。
とてもしっくりきた、人生の捉え方
人生とは一本の川のようなもの、という考え方はしっくりくるものだった。
ぼくの頭のなかにあるのは、一本の大きな「川」だ。
そこにプカプカと浮かびながら、流されているのがぼくたち人間である。…..だがそれでも、流れに逆らって泳ぎ続けることはできない。
下流に向かってただ流されるしかないという点では、みんな一緒である。
だからぼくは、ムダな努力はしない。流されるがままだ。
力を抜いて水面に浮かんでいれば、余計なストレスはないし、運悪く水を飲んでしまうこともない。実に快適なものだ。
そうやってリラックスしていると、ときどき川のどこからか「果物」がこちらに流れてくる…
流れに身を任せ、リラックスしているからこそ周りが見える。
そこにあるのがチャンスかどうかわからないけど、とにかく流れてくる「果物」に手を出してみる。ときには滝から落ちることもある、という堀江貴文さんの言葉。それすらも1つの経験として楽しむ。
構えすぎては川の流れにうまく乗ることはできない。視野を広く、リラックスして、無理に逆らわない。
そうやって夢中になるものを見つける。夢中になれば時間の密度が上がるということ。
なるほど、非常にわかりやすい表現だった。
こういう風な考えはいつどこで思いつくのかの方が気になった。いろんな人と仕事をして、多くの経験を積むとこういったことが書けるようになるのだろうか。
時間についてのシンプルな観点
「自分のための時間」、「他人のための時間」。
この観点も新鮮だった。
自分時間が多い方が、人生が充実する。気がつけば他人時間ばかりを生きていないか。
なんか帰りにくいから自分の仕事は終わっているけど会社に残る、なんて完全に「他人のための時間」であって、充実や幸せといった言葉と程遠い。
この観点で自分の時間を見つめ直してみたときに、何か発見があるかもしれない。
一度整理してみるといいかも。
健康と時間
病気にならないのがいちばん「時間を増やす」ことにつながるとのこと。
日ごろの正しい食生活と運動は将来への投資のようなもの。
睡眠時間の確保も重要だと堀江貴文さんはいう。分かっていても睡眠時間を確保できない人は多い。ぼくもその1人。負のサイクルから抜け出すには、抜本的な対策が必要。そこに手を出せるかどうか。
改めて考えて行動しないと。
ストレスをなくすには
では、過去や未来について考えないようするには、どうすればいいのか?これも答えは簡単だ。
過去や未来を考えるから不安になったり後悔したりしてストレスを感じてしまう。
「今」を生きればストレスはなくなる
うーん、なるほど。
これは禅の考え方に通づる。
「今」を生きることの重要さ。
この点についても本書は納得感のある形で解説してくれている。
いろんな本を読んでみて面白いのは、禅の教えだったり、堀江貴文さんの書く本だったり、結局本質的に同じことを説いていたりすること。
今を生きることはストレスの軽減にもつながる。いいことを学んだ。
この本がオススメの方
最後に、この本がどんな方にオススメなのか、いくつか挙げてみたい。
- 忙しいが何かを変えたいと思っている方
- 「時間」についての考え方の幅を広げたい方
- 今後の人生について考え直したいと思っている方(考え方のヒントがちりばめられている)
堀江貴文さんの本を読んだことがない人は、各章が新鮮に読めるんじゃないかと思う。久々に一気読みした本になった。
まとめ
僕は初めて堀江さんの本を読んだが、この本はオススメだ。
言い方はストレートだけど、直球だからこそ伝わってくるものがある。
もやもやと考えていたことを言語化してくれていて、しっくりくるというか….
さっと読めてしまう分量に多くのエッセンスが詰め込まれているので、気になったらぜひ読んでみてほしい。