ミニマリストという言葉には非常に鋭い響きがある。
「Minimalに生きる人」というところから、最小限を目指すようなイメージがある。
言葉の持つ力というのはすごい。その「言葉」が魂を持って多くの人に影響を及ぼすことすらある。
ミニマリストについて語られるときは、ついつい行き過ぎたやり方までが注目され、一般的な賛同を得られきっていないように思う。
僕はたまに周りの人にこう言う。
「ミニマリストに影響されて、結構色々捨ててます、身軽に生きたいので」
するとだいたいの反応はネガティブだ。
なぜ?
どうして?
「いやいや全部捨てるわけじゃないですよ、趣味のモノは残すし、家族のモノは捨てないし」
と返すと少し安心される。
紙の本のほとんどを電子化してiPadやiPhoneで読めるようにしている、という話は比較的印象が良いようで、安心して話題にできる。
でも、あまり他の話で盛り上がることはなくて、そのまま趣味の話題になっていくことが多い。
ミニマリストはまだまだ浸透していないし、理解されにくいと感じる。
だから僕はこのブログでは「Less is More.」というカテゴリー名にしている。目的はMoreの方ですよ、と。
ところがLess is More.はあんまり世間では浸透してないし、こちらもなかなか説明が難しい。
余計なものを減らし、豊かな生活をする。これを心がければ本当に大切なことに気づき、人生がより充実したものにすらなる可能性がある。
この素晴らしさをどのように伝えたらいいのか。ここがポイントだ。
そんな中、ちらほら見かけるようになってきた言葉がある。
「ゆるミニマリスト」
なんということだろう。
極限まで減らしてしまいそうな「ミニマリスト」に「ゆる」という接頭語をつけることによって、今風でかつ柔らかい印象を持たせることに成功している。
これは新しい発明だ。
反対語は見かけないが、今風な言葉で探すなら「ガチミニマリスト」あたりがそれに当たるのかも。
今度から、こう答えてみよう。
「身軽に生活したいんです、ただ、減らし過ぎず、趣味のモノは持つし、家族の持ち物には手を出さないし。
どっちかっていうと「ゆるミニマリスト」系ですね。」
。。。
いや、「ゆるミニマリスト系ですか!いいですね。」なんて答えが返ってくるとは思えない気もしてきた。
「ああ、ガチミニマリストではないんですね!どの辺が「ゆる」なんですか?」なんて会話で盛り上がってくれる人は少ないだろう。
うーむ、難しい。
せっかくやわらかい雰囲気をもったいい言葉なんだけど。
おわりに
ミニマリストに影響されてモノに対する考え方が大きく変わった。
そして生きることに対する考え方まで変わった。
身軽にいろんな経験を積み、人生を楽しむ。それが自分自身の価値を上げていくことにもつながる。
これからの時代、ますますそれが重要になっていくはず。
モノを減らし、人生を楽しむ。
これをどうやって正しく伝えたらいいのか。
日本語が苦手な僕にはいい言葉が思いつかない。
「ゆるミニマリスト」以上に伝わりやすくてキャッチーで自信を持って使えそうな言葉。
そんな言葉を探してます。