オーストラリアのメルボルンはとても美しい街だ。歴史ある建築物とともに近代ビルが立ち並ぶ一方、緑豊かなエリアもあり、アートや文化の発信地でもある。「世界で最も住みやすい都市ランキング」で一位に選ばれるほど魅力ある街である。
僕は2016年の12月にこの街を訪れた。4日間の旅行で、前半2日はグレートオーシャンロード をドライブ、後半2日はメルボルン中心地を歩いて巡る旅とした。
レンタカーでグレート・オーシャン・ロードをドライブする一泊二日の旅程を紹介。メルボルン旅行にいくならぜひ見ておきたい絶景の数々【旅行記】
約1.5日でどのようにメルボルンの街を楽しんだのか、見るべき観光スポットやおススメの場所を写真を交えながら紹介していきたいと思います。
旅のスケジュール
前日の夕方にグレートオーシャンロード からメルボルン市内に戻っているため、初日は早朝から動き出している。一方最終日は飛行機の都合もあるため、ほぼ半日のみとなっている。
初日
- クイーン ビクトリア マーケットを歩き、朝食をマーケット内でとる
- Market Lane Coffee(マーケットレーンコーヒー)にてコーヒーを楽しむ
- Royal Exhibition Building(王立展示館)とMelbourne Museum(メルボルンミュージアム)を訪れる
- Flinders Street Station(フリンダースストリート駅)とFederation Square(フェデレーションスクエア)周辺を散策
- Eureka Skydeck 88にてサンセットと夜景を鑑賞
2日目
- Bourke Street Mall(バークストリートモール)を散策、ショッピング
- State Library Victoria(ビクトリア州立図書館)
徒歩で巡るメルボルンのオススメスポット、初日
Queen Victoria Market(クイーンビクトリアマーケット)
クイーンビクトリアマーケットは130年以上の歴史を持ち、2ブロックエリアにまたがるほどの大きさを持つメルボルンで有名なマーケット。フルーツから野菜、食事、洋服からお土産まであらゆるものの買い物を楽しめる。
基本開催日時は以下の通りで、その他祝日で休業する日もあるので訪れる前にチェックしておこう。
火曜日・木曜日:6am-2pm
金曜日:6am-5pm
土曜日:6am-3pm
日曜日:9am-4am
マーケットは都会の真ん中にある(513 Elizabeth St, Melbourne VIC 3000)
この写真はマーケットのある通りを撮ったもの。周囲が高層ビルに囲まれていることがわかると思う。2016/12当時訪れた際は建設中のビルもたくさんあった。
歴史あるものを大事にしつつ、新しいものを取り入れていく、そんな文化がメルボルンにはあるようだ。
大きなマーケットを歩いていると、さまざまなエリアに出会う。野菜や果物の店舗が集まるエリアには多くの人が行き来していて忙しそうな時間が流れていた。この街の生活の一部になっているのかなと思う。
一方、洋服やお土産屋さんのエリアはちょっと怪しい雰囲気もあったり。Made in Japanの看板の前に立つドラえもん、その右手にはバイキンマンが描かれていて、ツッコミどころ満載。
歩くだけでも暇しない、面白い場所だった。
Market Lane Coffee
クイーンビクトリアマーケットの近くにあるMarket Lane Coffeeはとても人気のカフェ。多くの人がひっきりなしに来店し賑わっていた。
スペシャルティコーヒーを提供するこのお店の雰囲気、スタッフのみなさんのテキパキと仕事をする姿はエクセレント。
ここで飲んだカフェラテは美味しくて、そのときに撮ったこの写真は本当にお気に入り。このブログのトップページのCafeカテゴリーのアイキャッチ画像もこれを使っている。
Royal Exhibition Building(王立展示館)
Market Lane Coffeeで休憩したら、王立展示館へ向かう。
世界遺産(文化遺産)にも登録されているこの建築物は、1880年に開催された万国博覧会のために建てられたとのこと。建物の中に入るためには、イベントが開催されていない日にツアーに参加する必要がある。
残念ながら僕らが訪れた日はちょうどメルボルン大学の卒業式が開催されていて中に入ることはできなかった。
王立展示館の敷地は緑あふれる空間で、ポッサムらしき動物が木の穴に隠れていたりするのを発見したり。
街のなかにこんな場所があるなんていいなぁ、と。
近くにはメルボルンミュージアムもあり、そこに立ち寄りつつ次のエリアに向かう。
フリンダースストリート駅とフェデレーション・スクエア
Flinders Street Station(フリンダースストリート駅)とFederation Square(フェデレーション・スクエア)はメルボルンを訪れるなら必ず押さえておきたいスポット。
雰囲気抜群の駅の建物はメルボルンを紹介するサイトに必ず使われている。もちろん僕も撮影し、この記事のアイキャッチ画像に使用。
フリンダースストリート駅はヤラ川とフェデレーションスクエアにも近い。きれいな景色、どこからともなく聞こえてくる音楽、そこに集まる人々、ここのエリアは歩くだけでも楽しめる。みなさん活き活きとしていたのが印象的だった。
大都会なんだけど、のんびり散歩もできる。そんな素敵な場所だった。
トラム
メルボルン市内を走るトラムは有用な交通手段の一つ。No.35のライン(Free City Circle Tram Service)はフリーで使用できる上、12分おきに運営されていて非常に便利だ。僕らもこれを何回か使ってホテルと街の中心地の行き来を行なった。
旅の計画を立てる際は、ぜひ覚えておこう。
Eureka Skydeck 88(ユーレカ・スカイデッキ88)
南半球で最も高い展望台Eureka Skydeck 88からはメルボルンの街並みを一望できる。
僕はここから夕日が見たくて、夕方の時間を狙って訪れることとした。2016年当時は大人一人20AUDだったけど、2019年3月現在は21AUDになっている。
高層ビルが立ち並ぶ景色も壮観だし、
ヤラ川と緑あふれる地区も一望できる。
夕日の時間を見越して、あらかじめ鑑賞場所で待っていたのだけど…
残念ながら遠くの方で厚い雲が邪魔していたため綺麗な夕日をおがむことはできなかった。
それからしばらく待っていると、徐々に街は明かりを灯しはじめ…
美しい夜景が目の前に現れる。贅沢な時間を楽しもう。
2日目
2日目は朝食をカフェでとったらモールでお買い物、そして最後にビクトリア州立図書館に訪れ、空港に向かうスケジュール。
Bourke Street Mall(バークストリートモール)
モールでの買い物を楽しもう、とのことで、朝食後はバークストリート・モールへ。
ここはとても不思議な場所で、歩行者天国なんだけどトラムが道の真ん中を走る。
ここにあるH&Mはとても歴史ありそうな建物で、雰囲気抜群。オーストラリアのみなさんはこういったデザインというか街設計というかとても優れていると思う。日本とは何が違うのだろうか。
メルボルンの街を歩いていると、マーケットやモールなどで音楽が流れていることが多い。それもその場でライブで流れている音楽。
H&Mで妻が買い物中、僕は外でずっとあるミュージシャンの音楽を聴いていた。
トラムが来ようとも、
トラムから乗客がたくさん降りてきても、
彼は歌い続けていた。そしてそれに聞き入る観衆のみなさん。それを当たり前のように通り過ぎる人たち。音楽の街メルボルン、いい時間をすごさせてもらった。
State Library Victoria(ビクトリア州立図書館)
街の中心地から徒歩圏内にあるビクトリア州立図書館は、必ず訪れてほしいスポット。
入場料もなく、自由に入れるのに、Free Wi-Fiが使える。住民だけじゃなくて、旅行者も使えるということに驚く。
中に入ってみると、これがまた芸術的というか、デザインされた建物でこんな場所があるメルボルンが羨ましくなる。
世界で一番住みやすい都市ランキング上位にランクされる理由がよくわかる。
ここなら勉強もはかどるに違いない。日本にも都会の真ん中にこんな図書館があったらなぁ。。。
街で見かけたメッセージ
アートで有名なメルボルン、街の壁には絵が描かれていたり、メッセージが書き込まれていたり。
ALL CHILDREN ARE ARTISTS..
THE PROBLEM IS HOW TO REMAIN AN ARTIST ONCE HE/SHE GROWN UP?
全ての子供達はアーティストだ。
問題は、その子達が成長した時にどうやってアーティストでいつづけるか、である。
深いメッセージだな、と。子供はすごい想像力とクリエイティビティで僕らが思いもつかないものを生み出す。ところが大人になるにつれて型にはめられてしまうというか、何かを失っていく。
高度成長期は終わり、コンピュータが発達し、単純作業はロボットが行う時代になる。これから僕らに必要とされるのはコンピュータにできない何か。
クリエイティビティを磨き、アーティストさを維持するにはどうしたらいいのか、今後我々の大きなメインテーマになっていくんじゃないだろうか。
まとめ
メルボルンは見所満載なうえ、食事も美味しく、少し足を伸ばせばグレートオーシャンロードのような大自然にもアクセスできる。オーストラリアの旅行先として、誰にでもお勧めできる都市。
また行きたい、というかできればぜひ住んでみたい街、メルボルン。オススメです。