昨年仮想通貨ブームがあり、様々な通貨の価格高騰した。
ところが今年は大きく下落し、価値を落としている。
世間は興味を失ってしまったのだろうか?
先日読んだ「世界の51事例から予見するブロックチェーン×エネルギービジネス」には、世界ではスマートコントラクトの実用に向けた取り組みが各所で行われているとあった。
この技術が世界を変えるのか、それは未来にならないとわからない。でも多くの人が信じて行動している。
僕はこのブロックチェーンという技術の背景や具体的な仕組みを知りたいと思い、参考書を探した。
Amazonで検索して見つけた本が「堅牢なスマートコントラクト開発のためのブロックチェーン[技術]入門」。
購入した理由:
評判が良く、ビットコインとEthereum、ブロックチェーン技術を学ぶことはもちろん、セキュリティの問題についても取り扱っているため。
読んだ感想:
この本は実用書。コードの実例を交えて解説してくれる。自分でプログラム走らせながら学ぶことを志向しているように見える。
ところが、僕のニーズにはマッチしなかった。
素人には難しすぎた。
本屋で一度パラパラ目を通せればよかったなぁ、というのが正直な感想。
ビットコインやブロックチェーン技術の基本中の基本を学びたい人が手に取るべき書籍ではない。
そこを十分に理解して購入したほうがいい。
この本を悪く言っているのではない。しっかり調べずに買った僕が悪いということ。
最初はついていけたのだけど、途中からパラパラページをめくっていくだけになっていた。
そうは言っても色々と勉強になることはあったの少し情報をまとめよう。
この本から学んだこと
ビットコインやEthereumについての概要からまず解説が始まる。
Ethereumでは「スマートコントラクト」と呼ばれるブロックチェーンネットワーク上で実行できるプログラムを自由に開発できるのが特徴。
この本では、最初にブロックチェーン技術における各用語の意味も説明してくれる。これはとても参考になった。
- ユーザー
- マイナー
- トランザクション
- ブロック
- 分散台帳
- マイニング
- etc.
ブロックチェーンを理解するための暗号技術
続いて、ハッシュ関数や楕円曲線暗号、鍵を管理する「ウォレット」などの解説につながっていく。
楕円曲線暗号とは公開鍵暗号の一種で、ビットコインネットワークでもEthereumでも利用されている。
やれ「素数」だとか「楕円曲線状の離散対数問題を解くことになり、計算量的に非常に困難で…」とか、ああ数学がこういうところに使われているんだなぁ、と感心。
高校時代の数学がどこで役に立つかなんてわからないので、学生の皆さん、学校での勉強はしっかりしましょう。。
ビットコインの所有者、そして所有権の移動がどのように実現されているか、も興味深かった。
これらを考えシステムを構築した人は本当にすごいと思う。
この本で学べること
ブロックチェーン技術の基礎は最初の方で習得。
本書の途中からは、実際にソフトのインストールからプログラムの実行までをコードの解説に従って進めていく。
何事もそうだけど、実際に自分の手で実物を動かしてこそその技術が身につく。
真剣に本書に取り組めば、多くのものが身につけられるのではないだろうか。僕は途中で挫折してしまったが。。。。
まとめ
Amazonのレビューを読むと、本書のわかりやすさとともにセキュリティに対する情報の多さがGoodなポイントとしてあげられている。
ここ数年仮想通貨関連のトラブルは大きなニュースになっていた。
技術の浸透し始めの頃はきっと穴も多く、攻撃されやすいのだろう。セキュリティの向上は技術が広く使われるには必須で、信用を得るためにはまだまだ時間がかかるように思う。
このあたりの感覚を身につけ、適切なタイミングで適切な量の暗号通貨を取り扱いたいなぁと思っている。
身銭を切って学ぶのが一番効率がいいからね。
まだまだ全然理解できていないので、ブロックチェーンに関する本をもう少し探して勉強を続けようと思います。
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