「ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術 3分間コーチ 」は、ふと先日Kindleで購入した一冊。
歳が30も半ばになってくると、指導的立場になる。
若いエンジニアが育つにはどうしたらよいか。これはエンジニアに限らないが多くの会社のテーマであろう。
エンジニアたるもの、責任をもって自ら考え何かをアウトプットしなければならない。
知識や技術は教わって身につけるものもある。でも、スキルや人のいいところを良い意味で盗んで自分のものにすることも大切。
そして失敗を糧に成長することも大事。
学び続けること。自分で考え気づき学んで経験して成長する。
僕はこれが一番重要だと思っている。
教えてもらわないと出来るようになりません、などと言う人は一生教えてもらったことしかできるようにならない。応用が効かない。
自ら進んで学ぶ。
これを若い人には言うようにしている。自分も歳とった。あの人またうるさいこと言っているよ、と思われていることだろう。
でも言い続けたい。
最近は世の中の残業に対する見方が厳しくなり、いかに効率的に成果をあげるかが問われる時代。
入社してすぐのエンジニアができるようになるまで時間がかかる。自分もそうだった。当たり前。
失敗しながら這ってでも前に進む。それが将来絶対役に立つ。
でも時間がない。どうしたらいいの?という問題。
「3分間コーチ」この本で何が学べるか
上司や先輩がこまめに3分間部下や後輩と話す。ここに意味があるという。
この本ではその効果をまとめてくれている。
- 部下は話すことで頭の中が整理される、仕事がクリアになり成果につながりやすい
- 答えを言う必要も求める必要もない。少しでもコミュニティケーションを取るべし
- 上司はその人のことを考えることが大事。どれだけその人のことを考えてあげているか、その人にも伝わる。モチベーションにもなる
等々、なかなか説得力がある。
コーチングではアドバイスはしない、問題解決もしない、ただ問題との付き合い方をコーチする。
言っていることはすごくわかる。
ただ日々切羽詰まった状態でどこまで我慢できるか、というところが難しい。
ストレートにこうやるといいんだよ、といえば、回り道せずにゴールに向かうことができる。ただし上司の指示待ちになりかねない。助けてもらえる、聞いたら教えてもらえる、と思って楽な方向に行ってしまっては本人のためにはならない。
自律性のレベルが上がり自分で考えて行動できるようになれば、機会さえあればどんどん成長すると思し、結果的に業務の質やスピードは上がる。
上司や先輩は、若い人が大きく違う方向に行っていないことを確認しながら、その仕事の目的やゴールを適宜認識合わせしていくといいのかなと思う。答えは極力教えずに。
粘り強くやっていくことを意識しなければ。
まとめ
エンジニアリング以外のことも学び続けないと。と思えた一冊でした。
この本はこんな人にオススメ
- 部下をもったものの、どのような距離感で何をしたらいいのか手探り状態の人
- 教育のあり方について、いろいろな視点を学びたい人
- 職場運営がうまくいかず、何かアイデアが欲しい人
コーチングについて知っている人は得るものが多くないかもしれないけど、僕にはなかなか勉強になったし、いろいろ取り組んでみたいというやり方もあった。
日々トライしながら自分自信も学び成長していきたい。