ベストセラーとなった『選択の科学』の著者シーナ・アイエンガーさんの書籍『THINK BIGGER』を読んだ。
課題を解決する際に、どのように発想し、動いたらのいのか。イノベーションや歴史に残る偉業はどのようになされたのか。
世界で有名なイノベーションや改善を紹介しながら、実例を交えながら、理論的に、どのように考えたら良いのか、が記されている。
そして、本書のまとめるTHINK BIGGERのメソッドそのものが、THINK BIGGERの手法で導かれたものではないかと思った。
特に後半は面白かった。
トロッター・マトリックスの内容と効果、その理由。
なぜコングロマリットは強いのか。専門性に特化しない会社のメリットは。
多様な業種があるからこそいろんなアイデアがあり、それを適用できると。
GEと工場の話もとても興味深い。どうやって改善していくのか。そのアイデアは。
僕がプラントエンジニアだからかもしれない。
「アイデアを得るためには、領域外を探索することが大切」と考え行動。レオナルド・ダヴィンチが最初の人ではないかと本書は言及する。
高城剛さんの「アイデアは移動距離に比例する」も近いところがあるのかな、と思う。
本書は、大事なのは好奇心の高さだと説く。クリエイティブな人に共通する唯一のポイントらしい。
仕組みを知ることは楽しい。そーなってるのか!という発見はいつも面白い。
少しボリュームはあるかもしれないが、興味深く最後まで読み終えることができた。
THINK BIGGERによる課題解決に向けた実施方法を解説する本書。具体的であり、すぐに取り組んでみたくなる内容ばかり。
どの仕事をしている人にも役に立つ本だと思う。一度手に取ってみてはいかがだろうか。