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2017-06-03    English
   

日本語がわからない外国人のみなさんが日本の生活で何に困るか

僕は外国人エンジニアと一年ほど日本で仕事をする機会があった。一緒に仕事をしていると私生活のこともヘルプを求められたりしていた。何に困っているのかを知ることができたのはとても興味深かったので、いくつか紹介したい。

日本語が話せない人が日本に住んで困ること

海外から日本に移り住んで困ることはなんだろうか?

それは、言語の壁である。

日本は日本語だけでも生活が成り立つ社会であり、日本人にとってはこれほどありがたいことはないのだが、外国人のみなさんにとってはこれほど困ることはない。

日本では多くの人たちが小さい頃から日本語だけを話し、日本語だけで勉強し、大学ですら日本語だけでなんとかなる学科が多数であると思う。

日本語でGoogle検索すれば大体の情報は手に入れることができる。

これが日本人が英語を苦手とする原因の一つになってしまっているとも思うのだが、これはまた別の機会に考察したい。

それでは、海外から来た人たちが日本での生活において何に困っていたか、を以下に紹介しよう。

ちなみにこれは2014年頃の話である。

今はもっと日本国内の英語対応が進んでいるものと信じたい。。

最も多い問い合わせNo.1:電話対応・通訳

大きな企業の電話受付にはだいたい英語対応の番号が用意してある。

こういった場合、海外から来た人でも自力で英語対応の電話番号を見つけてくれるので問題ない。

一方、小さい企業や、病院、個人対応のサービスなどはそうはいかない。まず4つほど具体例を説明する。

ケース1 電話も書類も日本語がもとめられる

車のディーラーを一つ例にあげよう。大きくない会社の場合、英語対応していないケースもある。

日本で生活するために車を購入したとすると、色々な書類を作成しなければならない。不備があったら記入し直して再送となるわけなのだが、残念なことに書類フォーマットは全部日本語だったりする。。。これのやりとりがまた大変。

電話で質問しても、ディーラーの担当者もしどろもどろだったりして、にっちもさっちもいかなくなり、通訳を依頼されたことが何回かあった。

ケース2 まったく英語を取り合ってもらえない

また、これは別のケースで残念だなと思ったこと。

隣の席で上司が、

「I am XXX. Can I…」

とすごくゆっくり丁寧に電話で話をしていた。

二回繰り返していた。

しかし、どうしても通じなかったようで、僕に通訳の依頼がきた。

僕が日本語で電話を変わった際の、相手の最初の一言:

「まだ依頼主のお名前も伺っていないのですが。。。」


・・・


すごーく、ゆっくり丁寧にアイ アム XXX、って言ってたのに。。

しかも二回。

きっと電話の向こうから英語が聞こえた時点で、受話器を離してしまっていたんじゃないだろうか、なんて思ったのだが、その気持ちはすごくよく分かる。

僕も英語に苦手意識があったときはそんな感じだった。

“ああ、英語だ、どうしよう。。。” と。

ケース3 自動メッセージが日本語でしか流れない

「Hi, 何回電話しても、同じメッセージが流れるんだ。日本語でなんて言っているんだい?」

? なんのことだろう。

試しに同じ番号にかけ直してみた。

流れてきたのは、

「恐れ入りますが、電話番号の前に186をつけて電話番号を通知しておかけ直しください。」

という自動メッセージ。

頭に186をつけるというのは、発信者番号の通知を設定するものらしい。

・・・

そんなの日本語で言われたって分かるわけない。これを自力で解決するのはかなり厳しいものがある。

もう、日常生活をしているとこんなことばかりなのである。

ケース4 病院で記入する問診票が日本語フォーマット

ある日、日本語の問診票を持ってきて、一つ一つの意味を聞かれたことがあった(症状がリストアップされていて○をつけるような用紙)。

体の症状や病名は特殊な英語が多く、一個ずつ辞書で調べながら英単語を書いてあげた。

いまならスマートフォンのカメラで撮影して翻訳、というのもできると思うけど、読めない漢字の病名の意味を調べるのはとても難しい。

すごく疑問なのだけど、病院に来た外国人の方に日本語の問診票を渡すというのは普通なのだろうか?

多い問い合わせNo.2 不在票

クリスマスの時期になると、海外では長期休暇を取るのが普通である。

日本で仕事しててもそれは同じで、クリスマスから正月にかけての長期休暇中に不在票がたくさん届いてしまったというケースはよくある。

さて、不在票を見るとわかるのだが、ほとんどの記載が日本語である。

日付表記も”X月Y日”と日本式。


「これは何?」

と休み明けの日に大量の不在票を会社に持ってくる。

僕ら日本人の仕事は

である。これは日本語が分からなかったらかなり厳しいミッション。

多かった問い合わせNo.3 銀行振込

某S銀行を使っている人が多かったと思うが、その銀行には英語版のインターネットバンキングが用意されていた。

銀行振込も途中までは、英語で進めることができる。

しかし、途中で挫折するような問題に出会うことが当時判明。

支店を選ぶプルダウンが日本語

せっかくサイトの表記が英語なのに、本当に惜しい、と思った。

振込の入力を進めていくと、途中で出てくる支店を選ぶプルダウン。しかしこれが日本語のみ。

プルダウンで出てくる日本語(漢字)の支店名から、正しいものを選ぶという難易度の高いチャレンジである。

「Yokohama branchを選びたいんだ」、と聞かれれば、

プルダウンから「横浜支店」を選び、この漢字が「Yokohama branch」を意味するんだよ、と伝えてあげる必要があった。日本語がわからない人からすれば、横浜支店という文字列が本当にYokohama Branchか判断がつかない。

サイトはせっかく英語で素晴らしいのに、非常に惜しい。。今は改善されているのだろうか。

半角カタカナの罠

振り込み先の連絡は大体取引先からメールでもらうことが多いようだった。

時折、あぁもう!、と思ったのは半角カタカナを入力しなければいけない場合があったこと

これは非常に難易度が高い。

日本語入力モードがないパソコンで仕事をしていたりするので、「画面上のキーボードから、一文字ずつ選択していく」という非常に集中力が求められる作業が始まる。

例えば、”シャ”を入力したかったら、”シ”–>”ャ”とクリックしていくわけである。

これって現在も同じなのかな。

抜本的に変えるのは難しいのかな。半角カタカナとかやめちゃえばいいのに、と思うけど。

その他

僕の上司がある日突然、エアコンのリモコンを会社に持ってきた。

上司「どのボタンがどの機能かわからないんだ」

僕「ふむ、見てみよう。

暖房、冷房、強、弱、etc..

ああ、これは難しいね。」

上司「これは?(パワフルを指差して)」

僕「これはPowerfulだね、読みは同じだけどカタカナで書かれても判らないよね、うん」

Excelで漢字と英単語の比較表を作って渡してあげた。

僕らが同じような経験はできるか

英語はアフファベットさえ判れば意味を調べることができる。

問題はその国特有の文字がある場合だ。

自分でgoogleに入力できないから調べようがないのである。今は写真を撮って画像から翻訳してくれるサービスがあるので、時代は変わりつつある。翻訳こんにゃくができるのはいつかしら。

僕は韓国に何回か行ったことがあるが、ハングル文字はやっぱり苦戦した。

食堂やレストランに行ってもハングル文字でしかメニューがなかったりして、周りのテーブルを見て「あれと同じやつください」と注文してみたり。

不便さは一度実感してみるに限る。

まとめ

さて、思いつくかぎりの例をこれまで挙げてきた。

きっと外国人の人が困らないようにもっと効率的なやりかたがあったり、いいサービスがあったりするのかもしれない。

だけど、少なくとも僕のまわりの人たちは多かれ少なかれ苦労していた。

これから海外からやってきて日本に住む人たちの数は増えていくだろう。

日本のシステムは受け入れる体制はできているのだろうか。

特にここで解決策や何か提案を出せるわけではないが、一人一人がサービスを作る際に、誰にでも使いやすいように設計していく必要があるということだと思っている。

色々な意見交換があっていいのかなと思います。

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Yo
30代エンジニア。日々の生活や読書、仕事や海外での経験から学んだことをまとめるブログ。
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